猫のように勝手気侭な人生? でも猫だって世界と共生している。
ニューヨークのブルックリンでの生活の中で、本屋に寝転ぶ猫を眺めながら、
ボンヤリと「ユニテ」のことを考えていた。
“unité”
「単位」と「統一体」、二つの意味を持つ言葉。
そして、建築家ル・コルビュジエが設計した一連の集合住宅。
彼の持つ都市計画案を、集合住宅として垂直方向に実現したともいえる建築作品。
第二次世界大戦の終戦直後、コルビュジェはどんな想いでユニテを構想し、作り上げたのだろう。
1,600人が暮らすことのできる共同住宅。
様々な用途の部屋、中には店舗や郵便局等があり、
屋上には保育園、体育館、プール、
ホテルとしての機能、共用部分での人々の交流。
今では当たり前となった共同住宅生活の基盤がここにある。
コルビュジェがユニテを残してから50年。
2009年、「株式会社ユニテ/unité inc.」を立ち上げました。
音楽、食事、ファッションにアート…
この猫が寝転がっている背景のマガジンのように、僕たちの「好き」を構成する要素をまわりに置き、
ゆったりと寝転んで眺めたい。
そして、そんな思いを誰かと分かち合いたい。
「単位」と「統一体」の二重の意味、そしてこの言葉から成り立つ精神を引き継いで、
衣食住にとどまらず、身の回りに感じるすべての楽しさを伝え、提案し、提供していきたいと思っております。
50年後のすべての人々にユニテが伝わり、想いが届くことを願っています。
代表取締役社長 浅本 充